猫の手。

とうとう私も毛布におさらば。毛布の意味を最近は果たしていなかった。寝苦しい。毛布だけがベッドからずり落ちてる。身体は正直や、毛布イランらしい。シーツも変えてみた。あのひんやりさがきもちいい。ベッドを作るときが闘争。なぜならタイソンがダーッと飛びのってくる。洗い立てのシーツをさらにくしゃくしゃに蹴り倒す。「どいて！遊んでる場合じゃないねん。ほらそこしっかり押さえといて。」

布団の上にさらに「ここがタイソンの場所ですよ」カヴァーをかける。だいぶん前に本気で泣きそうになったことがある。「タイソンの範囲はここですよ」っていうてんのに、タイソンが余裕でベッド全体でゴロゴロしてるのを発見。「もータイソン入らんといてぇやぁ～」タイソンが嬉しがって「やるんかやるんか」の体勢に入る。んもーその手にはのらんっちゅうねん。

今日も気持ちよさそうにいきなりベッドの上でゴロゴロ。気がつくと洗い立てのカウチ（カバー）の上でもゴロゴロ。ひっそり丸まって寝てくれたらええのに、ここは俺の場所と言わんばかりにストレッチで伸びてる。でかーこの猫。私カーペットの上で正座してイラストを描く。ちょっと座らして！気がつくと洗濯籠のなかでゴロゴロ。まだそこにはＴ－シャツやらタオルが。タイソン！ちょっとのいてんか！ほんま綺麗好きというか、ええ場所しってるっちゅうか。洗濯モノはさっさと直したほうがいいと毎回の教訓。

しかし、そんなにマーキングせんでも家猫でおまえ一匹しかおらんちゅうねん。扇風機にピラピラつける。タイソンが覗いてくる。じゃまやっちゅうねん。猫の手はいらんのや。