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大阪>シカゴ('94)>シアトル('95~ )
シアトルの夜はグーグー眠る。シアトル在住というくくりだけで、Seattleit(シアトライト・シアトル人)とは呼ばれたくないです。勝手に命名:Nirvaneseと呼んでください。なぜならシアトルは全米で自殺率がトップクラスなんです。哲学者なんですよ、みなさん。なんて洗練された街なんでしょうか。曇りのち雨・お陽さんちょこっとのぼります。
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あれはLast日曜日のことだった。夜の9時半ごろロブ太郎から電話が。「今日君の家のカウチで寝てもいいですか?今晩は家で寝れそうに無い」となんだかあわただしいハプニングの匂いが。ロブ太郎は家から5ブロック先のアパートに住んでいる。火事?そんな気配はない。事情は後で話すという。まぁ結局その日は家に泊まることもなく一体あれはなんやったんやろうと月曜の昼ロブ太郎のオフィスに電話。留守電。ひょっとしてなんらかの事件に巻き込まれたのか?心配ながらも私はその後友達ン家へでかけ、火曜日・水曜日と電話を入れなかった。テレビでもジャーナリスト撃たれるとのニュースもないし。薄情な私。昨日の独立記念日もひょっとしたらロバートはJAILかもしれんとよからぬ想像。

今日お昼すぎにロバートから電話。「こないだは心配の電話ありがとう。」その時の事情を語るロブ太郎。ロブ太郎によると事件はこんな感じ。

同じアパートの住人(ロブ太郎とフロアー同じ)がドア越しに結構長い間何かもめてた。ロバートは部屋にいた。すると男がドアを蹴っていきなり部屋に殴り込み。その直後女の叫び声に変わり喧嘩が始まった。正義の味方お助けマンかこれもジャーナリストの性なのかロブ太郎は現場へ向かう。事件はまさにドメスティックバイオレンス真っ只中。ロバートはすぐにその2人の止めに入いった。その男がこれまたすごいマッチョマンで、ロバートもパンチされる。ロブ太郎即にポリスを呼び、しばらく事情聴取。JAILに行ったのはロブ太郎じゃなく、勿論その男だった。その後無事にロブ太郎は自宅で寝ることができた。

今日ここに書きたかったことはロブ太郎の本音。電話切った後もジョギングしててもその言葉が忘れられず。「その男は僕にパンチしたんだ」と言った後の言葉に私のココロはやけに打たれた。--「(殴り合いの喧嘩となると)たぶん僕は負けるだろうし。ぼこぼこにされる。」-- 連続ではなかったが、ところどころで2回はこの言葉繰り返した。私も聞きながら「多分」じゃなくて「確実」にと思った。そこでなんや変にいきがって「ぼくもパンチお見舞いしたんだよ」とか言われるより全然まし。「男やったら殴り返しタレや」とか「男やったら喧嘩の一つでもできんのかいな」とかそういう問題でもなく。決してもやしっ子ではないが、無駄に贅肉はついてる方(特にお腹)。

そんなことはおいといて、なんかの拍子で殴られてこっちもその気になって殴り返す男とかよくいるけど、そういうタイプじゃなくってよかった。昔私の知り合いにもいたけど、そういうタイプがいっちゃん寒い。後日談として喧嘩に勝ったとか殴りあいになったとかそんなのどうでもいい。武勇伝のつもりか。そんな話しより今日のロバートの「情けないなぁ」って思われるかもしれないそのココロを告白してくれたことが人間らしくてええなぁって思った。ああ、まるで太宰治・北尾トロの告白文かのよう。
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