カリスマ学生

もおね、朝から毎日格闘しだして早や一週間。通勤の天敵高校生。高校生のおかげでバスが少し遅れるのはありがたいんですが、ちゃんと時刻表どおりにくる場合もあり、気がぬけません。

いざ出陣といわんばかりに気合をいれて乗り込む私。空席は１つ二つあるかないか。座れたらチョーラッキー。座れなかったら平静をよそいながらもすでに白けモードでハッスル開始。座れても学生のでっかい突き出てるバックパックで頭おもっきり殴られます。謝まる学生、謝らない学生、まちまち。次のバス停でまたまた乗り込んでくる学生たち。なかなか後ろへ下がらない奴等、私のみならず他の乗客、またそれ以上にバスのドライヴァーのイラつき加減も徐々に増してくる。７：１２AMのバスドライヴァー強烈。

このドライヴァー、学生の顔をしっかり覚えてるようで、学生も冷や冷や。車椅子の人がいるので、その人が降りるバス停の手前で車内アナウンスがかかる。ミリタリー式で「すみやかにアクセスするように！」だらだらしてると更に厳しい指示が飛ぶ為学生もテキパキと行動。そしてドライヴァーのすぐ後ろの優先席に座っている女性が指示をだす（どうやら先生風）。「一列にならずに２列になりなさい」と。分かれる学生たち。偉いぞ学生、やればできるじゃないか。

次の駅で乗員オーヴァー。「６人」だけのれると宣告されるにも関わらず乗り込もうとする学生に「NoNo, Not You」と言い放ちピシャリとドアを閉めるドライヴァー。学校前に着き、ある学生がまた料金を払わずに降りようとしたところをすばやくキャッチ。バス全体にキコエル張りのある声で「また？また君？」と大げさに皮肉たっぷりで驚いてみせるドライヴァー。学生のみならず、一般人も静まり返る。

先週のある朝のこと、案の定シートは学生で占領されてバスの後部席まで流れ込んだ私。手すりをしっかり掴む私。そでも押されてもみくちゃにされ、手すりから離れなければいけない状態に追い込まれた。アコーディオンエリアには手すりがなく、ああ絶対絶命。するとある１人の男子学生が「Sit Down」といって席を譲ってくれた。


まじでぇぇーーー＠＠！！！！

そんなことがあっていいのか！びっくり！！！シンジラレナーイ喜びと共に複雑な心境が生まれた。「そうなん？シニアなん私？どうなん？どうなん！！！」と眼で訴えながらも「ありがとう」。シニア疑惑に捕らわれ見栄を張って「大丈夫です」といおうとしたが、それは失礼だと思い１人照れながら座る私。まぁその譲ってもらった席というのも、もともとあんなけ満員な状態やのに、ある女学生が自分のバックパックでもお一席余分にとっていたところ、私の前にいた彼が「のけろ」といって座った席。私も後ろでそう思ってた。よー言うてくれたわ。ほんまやで、お前空気よめよ！みたいな。

アノええこ子やわ、ほんまにエエ子やわ。気が利くっていうの？カリスマ性のあるちょっと癖毛の金髪の彼。ジェームズ・ディーンやリヴァー・フェニックスといったところでしょうか？今時あんな子しらんわって言うくらい、素晴らしい子。将来楽しみやわ。絶対もてるわ。（べたぼめ）