新人プロダクション・マネジャー・ミリアム

新人プロダクションマネジャー・ミリアムに物申す！

店長ビルが他の店にいきなり飛ばされ、プロダクション・マネジャーだったタイラー君が今では店長タイラー君で、新しいプロダクションマネジャーが来たのが３週間前。ミリアム。ミリアムが来てから仕事のスケジュールが大幅に変った。みんな同じ時間に出勤して同じ時間に仲良く終るってな具合。彼女のモットーは「ヘルプイーチアザー（お互いに助け合おう）」


けっ！


色々細かいルールも作り、理想ばっかりで現実が見えてない。お前が発表した計画スケジュール、次の日から全部崩れてるやないか。どういうこっちゃ。こっちは朝のはように起きて出勤しとんねん。お前しばくぞ。玄関のドアしまっとるやないか。何車の中で時間まっとんねん。アホか、はよ出てきてドアあけろボケ。先週ソレを優しく彼女に忠告。タイトルばっかりのまたもや出来ないプロダクションマネジャーに何も期待することは無し。一週間目は様子見でこちらも大人しく。２週間目は残業も快く優しく触れ合うタイム（とても内向的な彼女）。３週間目の今日切れたね。


ええかげんにしとけよ。
なめとったらいてまうぞ。


何がヘルプ・イーチアザーやねん。みんなどんどん帰ってるやんやんけ。何素直に帰らしとんねん。人選んで対応してるん私知ってんぞ。お前のモットーのヘルプ･イーチアザーはどこいってん？私等3人だけまた居残りで残業突入やないの。それを失くすために新しいスケジュールにしたんとちゃうんか。だいたいお前の評判かなり悪いぞ。

しかも私は新人のオバちゃんの面倒みながら、あれもこれもとやってる中、あんた何してた？何オフィスかくれとんねん。まぁそれでも私は黙々と怒りのオーラをだしながら仕事をテキパキとこなしてた。よっぽど帰ったろかって思ったけど、ヤツが何かしらの態度を示すかもしらんと思った。待てど暮せど何の報告もなく、どないなっとんのじゃ！私たちは「無」の存在か。何回も言うけど、お前エエ加減にしとけよ。

またお前の尻拭いせんとあかんのか！表面上の計算・数字だけはばっちり作りあげて、「よくやった」的に思われたいんか！お前なめんなよ。それは先週十分に手伝ったった。こっちが先週同様、毎回毎回だまって働くと思ってたら大間違いやぞ。一緒にスタートした同僚、もおみんな帰っておらんやないの。しかもお前が一番手伝ってないやないか。口ばっかりかお前は。理想屋か。で漸く彼女からの合図がかかる。しかも小声である１人だけに。その時点で私のむかつき加減はマックス直前。後片付けも終ってアリガトウの一言もなく解散しようとする彼女。そこで私切れたね。「お前、ちょーこい。」誰もいなくなったセクションの片隅に呼び寄せる。

「お前何みんな素直にかえらしとんねん。１人は遅刻してきて早退して。これからプロダクションマネジャーとしてやっていけるんか？みんなリードできるんか？私は心配やぞ。今日の朝のミーティングの声全然聞こえんかったし。なに恥ずかしがっとんねん。大丈夫かこれから？」と睨みつけて小声（低音ヴォイス）でガツンと叱咤激励。そしたら「はい」と言うので「分った。それが聞きたかっただけ。仕事あがるね、アリガトウ今日。」ってなんで私がアリガトウやねん。頼むデしかしって思ったけど、その彼女の言い切った言葉を信じて長い眼でみてまた明日から頑張りましょうってな具合に彼女に優しく笑顔を送る。

何なに？私めっちゃエエ人。大人じゃ～～ん。自分の行動、自分が一番びっくり。事は丸くおさまった。ケジメライン。私この会社で成長しているらしい。私感激。

そんなことよりや、お前明日からも気ぬくなよ。ずっと見てるぞ。今日の「はい」っていう返事の証明せんかぇ。たのむぞ。